足が体全体に影響を及ぼしていることは、あまり知られていません。
足ゆびが使えず足のアーチが崩れると、重心にズレが生じます。膝、股関節、そして骨盤を崩し、腰痛の原因に、頸椎のズレ、ひいては噛み合わせのズレにつながります。

足の崩れが体の正中(真ん中のライン)に存在するすべてに負荷がかかり、体は変わってしまいます。

男性の場合は筋肉量が多いのでいきなり頸椎のトラブルにつながることはありませんが、女性は筋肉量が少なく柔らかいこともあり頸椎のトラブルに直結することが多いようです。

いちばんズレやすいのが頸椎1番2番
ほんの少しズレるだけで神経に触れ、しびれが出たり、首が回らなくなったりする微妙な箇所です。
ズレを修正するだけで足の長さが戻る、緊張がほどけていきます。

頭蓋は、リング状の第1頸椎(環椎)にのり、第2頸椎(軸椎)の上部にある歯突起と呼ばれる骨が、第1頸椎の輪の中に入るような形でつながっています。この歯突起を軸として第1頸椎が回転し、顔を左右に向ける回旋運動ができます。第1頸椎、第2頸椎の間には椎間板のような衝撃を吸収するクッションがないため、土台が崩れると、なんとか脳を水平に保とうと動き、ズレが生じます。

すると、脳から仙骨までの脊髄の中を浸っている脳を衝撃から守ったり栄養を供給したり老廃物を浄化除去したりしている脳脊髄液の循環が滞りやすくなります。また、横突孔の中を通る椎骨動脈が圧迫され脳に充分な血液(酸素)が送りにくくなります。
そのため自律神経の中枢である脳幹に影響が起こります。たとえ土台の崩れが小さくとも、体全体に大きな影響が及ぶことになります。

プロフィール

跡部 正信

日本自律神経病研究会会員
1953年兵庫県生まれ。
1982年鍼師・灸師の免許取得。
1986年米国サウスカロライナ州、シャーマンストレート カイロプラクティック大学ポストドクトリアンコースに留学し、スペシフィックカイロプラクティックを研究(カイロプラクティックはアメリカのD.D.パーマーが1895年に発見し、その息子B.J.パーマーが、スペシフィックと共に発展させた)。

帰国後、留学で学んだ知識を基に、鍼灸を実践し続け数えきれないほどの実績を残し、現在に至る。福田稔先生のつむじ療法なども積極的に学び、独自の治療法をつくりあげる。

あとべ鍼灸治療院 
〒168-0082 東京都杉並区久我山3-22-17 ベルメゾン松岡2-202
TEL:03-3332-5608
https://atobe-harikyu.com/

友だち追加